
グラティアヌス教令集
古い文献によって名前と作品が結びつく最初の重要なパリの画家はオノレ親方(活動期1285〜1300頃)。
トゥール市立図書館所蔵のグラティアヌス「教令集」の巻末に「エランブール・ド・ブリー通り(現在はブトブリー通り)在住の写本画家オノレから、40リーブルで、1288年に購入した」と記されている。工房の親方オノレが巻頭絵画を描いたとされている。
1292年の徴税簿からオノレが10スーの税金を支払っていたことがわかる。金融業者や商人と比べるとはるかに少ないが工房の親方としては少なくはない。
1296年の王家の会計簿にフィリップ4世(在位1285〜1314)による聖務日課書に対する支払いの記録、べつの場所にもオノレへの写本装飾についての支払いが記載されている。明確な根拠はないが、パリ国立図書館所蔵の「フィリップ4世の聖務日課書」の装飾はオノレに帰属されている。
世界美術大全集10 ゴシック2 1200年代後半
オノレ親方 法令の口述
「グラティアヌス教令集」より モノクロ
1288年頃 写本装飾 46.0×29.0cm(ページ全体)
フランス トゥール 市立図書館
トゥール市立図書館所蔵のグラティアヌス「教令集」の巻末に「エランブール・ド・ブリー通り(現在はブトブリー通り)在住の写本画家オノレから、40リーブルで、1288年に購入した」と記されている。工房の親方オノレが巻頭絵画を描いたとされている。
1292年の徴税簿からオノレが10スーの税金を支払っていたことがわかる。金融業者や商人と比べるとはるかに少ないが工房の親方としては少なくはない。
1296年の王家の会計簿にフィリップ4世(在位1285〜1314)による聖務日課書に対する支払いの記録、べつの場所にもオノレへの写本装飾についての支払いが記載されている。明確な根拠はないが、パリ国立図書館所蔵の「フィリップ4世の聖務日課書」の装飾はオノレに帰属されている。
世界美術大全集10 ゴシック2 1200年代後半
「グラティアヌス教令集」より モノクロ
1288年頃 写本装飾 46.0×29.0cm(ページ全体)
フランス トゥール 市立図書館
